Wednesday 23 October 2019

単語帳:Under the weather

今日のワタシを表すのにぴったりな表現です。

多分、風邪ひいたのかなあ。

頭痛がして食欲もなく、昨日はお昼ご飯も食べずに一日寝てました。

なんとか晩御飯だけは作って食べて、早めに寝たんですが、朝方に腹痛で目が覚める。

どうやら、お腹にくる風邪のようです。

少し飲み物を飲んだら腹痛が治まってきたので再度就寝。

会社行く時間に目が覚めたら、やっぱりまだ調子悪い。

熱を測ってみたら、36度9分。

なんて微妙な。。。

でも、会社に行っても仕事ははかどらないだろうと、マネージャーに連絡して、勤務日(とミーティング)をずらしてもらう事に。

こういう状態を、英語では under the weather って言うんだろうなあ。

さて、この表現を、某A○CさんのOnline辞書で 調べてみると、、、

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under the weather

〈話〉体の具合がよくない、二日酔いで◆【語源】船に乗っていたら急に悪天候になった ⇒ 海が荒れる ⇒ 船が揺れる ⇒ 船酔いして気分が悪くなる
・He is under the weather today and will not report to work. : 彼は今日は体調が悪いので、仕事に行かないだろう。
・You look under the weather. : あなた具合が悪そうよ。
・I'm a bit under the weather. : ちょっと具合が悪い。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

おお!「二日酔い」という意味もでてきた!

確かにね。

実際、会社休む理由として、under the weather って言われたら、二日酔いかな?って思ってしまうんです。ワタシも。

でも今日のワタシの場合、二日酔いではないんですよねえ。

禁酒月間中ですし。

では、Oxford Online Dictionary ではどうでしょうか。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

under the weather

PHRASE informal

Slightly unwell or in low spirits.

‘she was sufficiently under the weather to have to pull out of the championship’
‘he's been under the weather since he's been on his own’

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

こちらはシンプルですね。

でも、今日のワタシの感じとしては、これがしっくりきます。

つまり、Slightly unwell (少し具合が悪い)で、low spirits (やる気がない)。

まさにこんな感じです。

もう、まったく何にもやる気がでません。

今日も早く寝て、明日は元気になりますように。

明日こそ会社に行かないと、、、仕事がたまって自分の首を絞めることになります。

どうせ「たまる」なら、お金がたまって欲しいものです。

Thursday 17 October 2019

単語帳:女王陛下の一人称  one? we?

英国君主、エリザベス女王陛下は、自分自身を指す一人称として、"I" という単語は使用されません。

"one" もしくは、"we" を使用されます。

この二つの違いはなんぞや?
ググッてみたら英語関係のフォーラムで、こんな投稿を見つけました。


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When embodying the state, the Queen uses the ‘Royal We’. ‘We are pleased to receive the ambassador of Peru…’

When talking personally she may use ‘one’.

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"one" は本当に彼女個人の意味合いで、"we" は、国という集合体の王座に付くものとしての自分を表す時に使用される一人称であるということですね。

ワタシも個人的には、この方の説に同意します。

ちなみに、この "we" は、"royal we" もしくは  "majestic plural" と呼ばれるものだそうです。 

~~~~~~~~~~~~

The royal we, or majestic plural (pluralis maiestatis), is the use of a plural pronoun (or corresponding plural-inflected verb forms) to refer to a single person who is a monarch.

~~~~~~~~~~~~

今後、エリザベス女王のスピーチを聞くときは、この二つの使い分けに注意してみよう。

しかしまあ、これって、試験に出ない英単語の筆頭ですね。

だって、使用頻度が極端に少なし。

アクティブボキャブラリーとしては、まずは自分が使う可能性はゼロ。

パッシブボキャブラリーとしては、エリザベス女王のスピーチを聞くときぐらいしか使わない。

でも、少し言語オタク気味のワタシとしては、とても興味深いトピックです。

世の中、役に立たない事の方が、面白いもんなんですよ。

マンガとかアメコミとかゲームとか。

世の中、そんなもんなんです。


Wednesday 16 October 2019

単語帳:コップが汗をかく。

冷たい飲み物が入ったコップをしばらく置いておくと、コップの外側に水滴がたまりますよね。

日本語では、「コップが汗をかく」なんて表現したりしますね。

テーブルの上のコップが汗かいているを見て

ワタシ:ああ、これ、、英語でなんて言ったっけ???

夫(ミャンマー人):Condensation.


あと、冬が近づいて、外が寒くなってくると、朝起きたら、窓の内側に水滴がたまってたりしますよね。

日本語では、「結露」というやつですね。

会社で同僚(英国人)とのスモールトークで季節の話をしていて、

ワタシ:最近、朝起きたら窓の内側に水滴がたまるようになったよね。
ああいうの、英語でなんて言ったっけ?

同僚(英国人):Condensation.

おおお!ユーリカ!

英語では、コップが汗をかくのと、窓の結露は同じ単語なんだ!

まあ、同じ現象ではありますわな。

空気中の水蒸気が、表面温度の低いものに触れて凝固し、水滴となる。

Condensation.

コンデンスミルクのコンデンスと同じ単語ですよね。

ちょっと興味があるので辞書を引いてみました。

某A○CさんのOnline辞書で Condensation を調べてみると、

~~~~~~~~~~~~~~

condensation
1凝縮、濃縮、圧縮◆【動】condense
2液化、凝結◆【動】condense
3凝縮状態、結露
4《化学》縮合◆【動】condense

5〈正式〉〔本などの〕要約、縮約(版)◆【動】condense

~~~~~~~~~~~~~~

こんな感じです。
2番目か3番目の意味が近いかなあ。

そして、ワタシの愛するOxford Online Dictionary では

~~~~~~~~~~~~~~
condensation

NOUN
mass noun

1 Water which collects as droplets on a cold surface when humid air is in contact with it.
‘the inside of the cab steamed up with condensation’

2 The conversion of a vapour or gas to a liquid.
‘the cloud is caused by condensation in the air’

2.1 Chemistry count noun A reaction in which two molecules combine to form a larger molecule, producing a small molecule such as H₂O as a by-product.

2.2 Psychology The fusion of two or more images or ideas into a single composite or new image, as a primary process in unconscious thought exemplified in dreams.

3 count noun A concise version of something, especially a text.
‘a readable condensation of the recent literature’

~~~~~~~~~~~~~~

おお!まさに1番目の意味ですね。

でもふと思った。

これってもしかしたら、イギリス英語かも。

というのは、「コップが汗をかく」でググッてみると、

A cold glass of water sweats. って感じの例文もでてくるのです。

つまり、英語でも、グラスは汗をかくんですね。

でも、この表現は、英国では聞いたことがありません。

なんとなく、こちらの表現はアメリカ英語で、Condensation はイギリス英語のような気がする。
というのは、アメリカのアニメ、Family Guy でイギリス事をおちょくっている一コマがあり、そこで、この Condensation という単語が使われているからです。



これを見て以来、Condensation という単語が頭から離れなくなってしまったのです。

もう、何とかしてください。Family Guy さん。



Friday 11 October 2019

単語帳:「勝ち組」「負け組」をワタシなりに英訳してみる。

人は、色んなものを分類するのが大好きです。

そして、世の中の大抵のものは、大きく二種類に分けられます。

分ける対象も、分け方にも色々あるのですが、その中で最近気になるのは、
人間を、「勝ち組」と「負け組」とに分けるやり方。

人生には、色々な生き方があります。

自分の欲しいものを貪欲に手に入れていく「勝ち組」

欲しいものを手に入れることができない「負け組」

自分の意思であれ、周囲の状況の為やむを得なくであれ、欲しいものを諦めた人。
これも「負け組」かな。

そして、そもそも、欲しいものがそんなにない人もいる。
これも、今の日本では「負け組」に分類されているような気がする

そして、いつの頃からか、日本社会には、

「勝ち組」vs「負け組」

という構図が出来あがりました。

この言葉を、単純に英語に訳すと、

"winner" vs "loser" となりますね。

まあ、 それでももちろん良いのです。

大きな意味合いは損なわれてはいません。

でも、ちょっと違和感があるんですよねえ。

「勝ち組」vs「負け組」という構図が持つニュアンスは、そんなに単純なものではないと思うのです。

というわけで、考えてみました。

ワタシなりの、「勝ち組」と「負け組」

「勝ち組」Achiever vs 「負け組」Non-achiever 

「勝ち組」Achiever については、徒然日記のほうで、

Achiever という人種と Can do attitude

という記事を書いたのですが、英語で使われている"achiever" という言葉は、日本語の「勝ち組」という言葉に近い意味で使われていると思うのです。

「負け組」は、loser でも良いけど、Non-achiever の方がしっくりくるような気がする。

日本語の「負け組」って、「負けた人」というよりは、「勝ち組になれなかった人」っていう感じなのでね。

なので、lose した人ではなく、achieve しなかった人、Non-achiever

どちらにしても、あんまり気持ちの良い言葉ではありませんが。


Sunday 22 September 2019

次に行く国、次にする恋

実はワタクシ、けっこう、林真理子先生のファンです。

特に、彼女のエッセイは、言いたい放題言ってくれてて、読んでてスッキリするんです。

ウソだと思うなら、一冊読んでみてください。

でも、ワタシくらいかそれ以上の、ちょっとバブル時代の華やかさを知っている年代でないと、彼女の作品はピンと来ないかもしれませんね。

普段は、彼女のものならエッセイを選ぶのですが、今回はちょっと志向を変えて、短編小説集を選んでみました。

「次に行く国、次にする恋」

短編トラベル/恋愛小説集です

この本の中で描写されている、海外を旅する女性たちは、最近流行の、バックパッカーで世界一周なんてやってる女性たちとは別世界の生き物です。

バブル時代の真っ只中の女性の生態をとても良くがよく分かって面白い。

20歳代そこそこの小娘が、やれシャネルだエルメスだグッチだと海外の免税店でブランド物を買い漁る。

80年代後半から90年代、ヨーロッパのブランド店で、日本人観光客が出入禁止になりそうになっていた時代のお話です。

今や、その役割は、中国人観光客にバトンタッチされましたが。

何を隠そうこのワタクシ、学生時代に何度か、バックパッカーの真似事をしてヨーロッパを旅行した事があったのですよ。

日本が円高でブイブイ言わしていた90年初めの事でした。

そんな旅行の中に一つに、

  • ロンドンから陸路でドーバーへ行き、
  • ドーバー海峡をフェリーで渡ってフランス・カレーへ。
  • カレーからは電車に乗ってパリに南下。
  • パリで数日観光した後、
  • パリから南下する寝台列車 Sud-Express をつかまえてポルトガル入り。
  • ポルトガル国内をグルッと周って日本へ帰国。

なんていう盛りだくさんなコースで、南ヨーロッパを周遊した事があるのです。

この本を読んで、その時に数日間過ごしたパリの事を思い出しました。

パリには、その後も数回訪問していますが、この、最初に貧乏旅行で行ったパリを思い出したのです。

当時のパリに散見された日本人観光客は、まさに、この本に描かれている主人公そのものものだったのです。

ワタシ自身は、貧乏旅行でしたが。

もちろんこの作品は、林真理子先生によるフィクションのはずなのですが、当時の海外の空気感というか、海外旅行に出て浮かれた日本人観光客の空気感を、すごく的確につかみとって描いているのですね。

バブル期に海外旅行デビューしたワタシとしては、なんか、とても懐かしい気持ちになってしまうのです。

内容は、なんて事のないストーリーなんですが。

それでも、当時の、バブリーで華やかで浮かれた日本人の空気感を思い出したくなると、またこの本を手にとってしまうのです。


Wednesday 18 September 2019

単語帳:ぬるいコーラ

ワタシは、コーラが大好きです。

コーラであれば、特にブランドにはこだわりません。

コカ・コーラでもペプシコーラでも、何でもこいです。

でも、ドクター・ペッパーはカンベンね。

ただ、ワタシのばあい、コーラはコーラでも、ぬるいコーラが好きなんですね。

某ファーストフード店で供されるコーラみたいに、コーラ味のシロップを少しの炭酸水と大量の氷で薄めたようなコーラ水は、あれはあれで、氷が溶けてきたらチープな感じに薄くなって美味しいのですが、ちょっと温度が低すぎる。

コンビニの冷蔵庫から取り出したての、キリッと冷えたコーラも温度が低すぎる。

冷蔵庫ではなく、普通の棚に並んだコーラを買ってくる。
もしくは、冷蔵庫に入ってるのしかなかった場合は、しばらく室内に放置して室温に戻したくらいのコーラが好きなんです。

そういう温度のコーラって、日本語では、ぬるいコーラって言いますよね。

それを英語にするとどうなるか?

どうやら英語では、そういう時には、warm (暖かい)という単語を使うようなんです。

Warm coke

もしくは、人肌にぬるいコーラという意味で、

Luke warm coke

というみたい。

英語における、warm という単語の懐の深さに脱帽です。

例えば、ベトナム出張から帰ってきた英国人に、

「ホーチミンどうだった?」

って聞いたら、

Oh, it was very warm.」って答えが返ってくるんですよ。

日本語だったら「暑い」ていうような時に、英国人は、「very warm」って言うんですよねえ。

これは、もしかしたら、アメリカ人は使わない言い回しかもしれません。

とても、英国風だなあ、と思ってしまうのです。



Friday 13 September 2019

英単語:ホコリをかぶる

ホコリをかぶる。

英語で表現するなら、一番シックリ来るのは:gathering dust かな。

I haven't played Wii these days. It is gathering dust.

最近、Wii やってないなあ。ホコリかぶっちゃってるよ。

日本語では、「Wii がホコリをかぶる」という風に、Wii は受身な感じになりますが、
英語では、「Wii がホコリを集める」と、とたんにWii が能動的な感じになります。

これは、発想の違いというか文化の違いというか、面白いですね。


Tuesday 10 September 2019

Mr Speaker is planning to step down...

読書記録として始めたこのブログ。

セミリタイアしてからこっち、本は沢山読んでいるのでネタは沢山あるのですが、せっかく読書記録を書くなら、本の表紙の写真をとって、一緒に載せたいな~なんて考えていたら、面倒くさくなってしまいました。

今後は方針を変更し、写真ナシ、本についての情報は書名と著者名と出版社くらいにとどめ、感想だけを淡々と書いていこうかと考えています。

それこそ、ワタシが昔、ワープロでつけてた読書記録みたいな感じになります。

とても味気ないものになるかと思いますが、まあ、ワタシの備忘録兼自己満足の為にやっていることなので、それで良しとしましょう。

そして、ふと思い出したのですが、このブログ、時々英単語についての記事を書いているというのもあって、英語カテゴリのランキングに参加しているんです。

なので、気が向いた時に、英語での日記も書いてみようかなんて、考えております。

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When I saw a news that  Mr John Bercow, The Speaker of the House of Commons, most commonly addressed as Mr Speaker will be stepping down this morning, I had a quite complex feeling.

It is like a mixture of disappointment and sympathy. Maybe stronger sympathy than disappointment.

Oh, finally he had had enough...

The recent progress in relation to Brexit in the house of Commons are rather ugly, and how many times he had to tell MPs of because of them not behaving in an appropriate manner in the parliament.

It was like a school teacher telling off pupils.

In my opinion, the parliament have been behaving like two-year-old kids when it comes to the discussion in relation to Brexit.

You know, how two-year-old kids are, thus notoriously referred "terrible-two"!

They just say "No No No!" to everything.

I cannot believe that opposition parties refuse a call for a General Election in a parliamentary democracy!

But the discussion can never be constructive if one party just deny whatever told without offering an alternative plan.

That's what happening to current UK parliament.

It is like a threadless screw...  It's not going anywhere...

So, I am disappointed by them (UK parliament), too, specially Jeremy Corbyn and his Labour party.

That's why I feel sympathy for Mr Speaker.

However, it is definitely disappointing that he will be leaving.

Thanks to him, the live broadcasts of parliamentary proceedings have been very interesting.

Without him, parliament broadcasts will never be the same..I will miss hims a lot.

Just hoping the next Mr Speaker possesses as good and strong personality as he does!

Monday 8 July 2019

単語帳:ラムネ

ラムネ。

お菓子のラムネではなく、飲み物のラムネの方。

あの、ビー玉が入ったビンに入った、スッキリ爽やかな風味の炭酸飲料です。

飲み物の方のラムネの語源は、英語でレモン風味の炭酸飲料を指す
レモネード(Lemonade)という単語が訛ったものだといわれています。

そうですね。

とてもよく似た音ですし、英語でいうレモネードの味は、
日本で言うラムネとかサイダーにそっくりです。

ちなみに、英語でサイダーというと、りんごをはじめ、その他果実ベースの炭酸の入ったアルコール、日本で言うところの「シードル」を指しますのでご注意ください。

さらにちなみに、「シードル」はフランス語が語源です。

閑話休題。

ラムネの話です。

ラムネは、味も音も、英語でいうところの「レモネード」とそっくりです。

ある日、夫と日本国内を観光旅行中、暑かったので一息入れようと飲み物の売店をのぞいてみると、昔懐かし、ビー玉が入ったビンに入ったラムネが売っているではありませんか!

なつかしい~。

さっそく一本購入して夫(ミャンマー人)に手渡しました。

ワタシ:「はい、ラムネ!」

夫:「Oh! Lemonade!

ワタシ;「ちゃうちゃう、ラムネ!」

夫;「But, you say Lemonade!

ワタシはこんなにはっきり「ラムネ」と言ってるのに、どうやら夫にはLemonade」としか聞こえないようです。

つまり「ラムネ」ってのは、英語の「Lemonade」が訛ったものではなく、昔の日本人が英語の「Lemonade」を聞こえた通り、忠実に発音してできた単語なのですね。

よってワタシの中では、飲み物の「ラムネ」の英語訳はシンプルに「Lemonade」。

もう、ビー玉が入ったビンがどうのこうのなんて、余計な説明はいたしません。

ジャマくさいから。

英語話者にとっては、ラムネを目の前にして、それを味わった状態で日本人が「ラムネ」と発音するのと聞くと、もうそれは「Lemonade」としか聞こえないようなのです。

もう、それで良いのです。

Thursday 4 July 2019

単語帳:四十肩・五十肩

現在ワタクシ、四十肩に苦しんでおります。

っていうか、正しくは五十肩というのですね。

ワタシももうアラフィフなので、五十肩が適切ですね。

でもまあ、世間では「四十肩」という呼称も市民権を得ていますので、
ここでは「四十肩・五十肩」という風に、併記しております。

さて、その四十肩・五十肩。

英語でなんて言うかわからないので、とりあえずそのまま直訳して、

40-yeas-old's shoulder とか、50-years-old's' shoulder 

とか言ってたのです。

それでもなんとなく、ワタシの言いたい事は伝わっていたようなのです。
まあ、肩痛がってるから、見てたらわかりますよね。

でもある日、夫がぽろっと言ったのです。

「君のその、 frozen shoulder  に効く運動は、、、 」

おおお!

四十肩・五十肩って、 frozen shoulder  っていうんですね。

っていうかアンタ、今までワタシの言うこと、勝手に脳内変換して聞いてたのね。


Saturday 22 June 2019

単語帳 : Annuity and Perpetuity

ワタシは、40歳代も半ばになって今さらながらに資格試験の勉強をしています。

目指している資格は、ACCA (英国勅許公認会計士)と呼ばれている、まあ、英国における会計士資格の一つです。

けっこう難関資格です。

この歳になって。なぜ今さら難関資格をめざすのか?

それも、セミリタイアしてるのに。

フルタイムで働くつもりなんて、もう無いのに。。。

時折、そんな疑問を自分自身に問いかけていますが、その葛藤については、また、徒然日記の方にでも書こうと思います。

まあ、そうやって自問自答しながらも、ACCA の勉強をつづけているわけですが、さすが英国の難関資格。舐めちゃあいけません。

色々と小難しい英単語がワンサカ出てきます。

その中で、日本語が上手く当てはまらないので英語で理解している単語が、

Annuity と Perpetuity です。

まずは、Annuity。天下の 某A○CさんのOnline辞書をひっぱってみました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
annuity

1. 年金(額)
2. 年金保険(投資)
・You cannot surrender a retirement annuity. : 退職年金保険の解約はできません。
4. 年金受領権[支払義務]
・An annuity ceases to exist when a recipient dies. : 受給者が死亡すれば年金受領権[支払義務]は消滅する。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

この日本語訳だと、ACCAのテキストに使われている annuity の意味としては、あまりピンと来ないのです.

ACCAでは、annuity という単語は、「毎年(年に一回)支払われる一定の金額」という意味でつかわれている感じなんですが。

ついでに、我が愛しのOxford online dictionary を引っ張ってみました。 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
annuity
NOUN (annuities)

1 A fixed sum of money paid to someone each year, typically for the rest of their life.

‘he left her an annuity of £1,000 in his will’

1.1 A form of insurance or investment entitling the investor to a series of annual sums.

‘loans secured on an older person's home which are used to purchase a life annuity’


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

そう、これです!この意味なんです。

でも、これを一言でスパッと表現する日本語ってあるのかなあ。

やっぱり「毎年(年に一回)支払われる一定の金額」と表現するしかない?


次に、Perpetuity。
まずは、某A○CさんのOnline辞書で。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
perpetuity

永続(性)
《法律》〔財産の〕永久拘束
発音[US] pə̀ːrpətúːəti | [UK] pə̀ːpitjúːiti、カナ[US]パーペトゥーイティ、[UK]パーピチューイティ、分節per・pe・tu・i・ty
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

これも、ピンとこない。

ACCAのテキストでは、「永続的に支払われる annuity 」という感じだと思うんです。

こちらも、Oxford online dictionaryで確認。 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

perpetuity


NOUN (perpetuities)

1 (mass noun) The state or quality of lasting forever.

‘he did not believe in the perpetuity of military rule’

2 A bond or other security with no fixed maturity date.

‘This is also about the length of time that discount rates converge to perpetuities.’

3 (Law) A restriction making an interest in land inalienable perpetually or for a period beyond certain limits fixed by law.

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

多分、ACCAのテキストにでてくる Perpetuity は、2番の意味ですね。

この二つの単語、多分日本語に訳しにくいというのもあって、 オンラインの英和辞書でひいても、???という感じでした。

このような、抽象的というか概念的な単語は、下手に英和辞書をひくと頭が混乱するばかり。
英和辞書をひいて余計にわからなくなるような単語に出会った時は、英英辞書で調べて、シンプルな英語の定義文や例文を読むほうが、意味がすっと頭の中に入ってくる気がします。


Friday 21 June 2019

単語帳 : 「将来は」:in the future vs in future

英文を書いていると、悩むんですよね。

「将来は」という日本語の英語訳は in the future なのか in future なのか。

イギリスでは、どちらも目に(耳に)するんですよ。

なので、どちらが正しいのかいまひとつよく分からなくて、うにゃうにゃっとごまかして、「今後は」と言い換えられそうな場合はいつも、 from now on を使ってました。

チキンなワタシ。

しかし、この度ふとググッて見たところ、よい記事を見つけました。

Jakub Marian's Language leaning, science, art 

というウェブサイトの中の記事の一つです。

https://jakubmarian.com/in-the-future-vs-in-future-in-british-and-american-english/

こちらで、in the futurein future の違いが明確に解説されています。

この記事によると、future は、名詞として使われる場合と形容詞として使われる場合があって、名詞の時は冠詞がつくけれども、形容詞の時は冠詞は不要。

そして、問題の in (the) future ですが、この表現には二つの意味合いがあります。

一つ目は、日本語訳にした場合に「将来は」にあたるもの。
将来のある時点をさす用法です。

この場合は、future を名詞的に使用するため、in the future となります。

これは、アメリカ英語もイギリス英語も両方とも同じです。

I would like to move to Spain in the future.
(ワタシは将来スペインに引っ越したい。)

これは、今すぐ「ワタシ」は今すぐスペインに引っ越すのではなく、将来のある時点にて引っ越したいと思ってるわけですね。


そして、注意しなければいけないのは、二つ目の意味。
二つ目の意味は、日本語訳にした場合には「今後は」にあたります。

この場合、アメリカ英語では一つ目の意味と同じくin the future を使うのですが、イギリス英語では、future を形容詞として用いるため、in future となります。

In future, please, be more careful. (イギリス英語)
In the future, please, be more careful.(アメリカ英語)
(頼むから、今後は気をつけてね。)

ここでは、来のある時点で気をつけて欲しいなんて悠長なことを言ってるのではなく、「即、今から」気をつけて欲しいとお願いしているわけですね。


アメリカ英語では in the future 一本なので何も考える必要はありませんが、イギリス英語の場合は、in the future と in future 共に文法的には両方OKだけど、意味が異なってしまうので、使い分けに気をつけましょう。

1:Human beings will live on the Moon in the future.
(人類は、将来月に住むでしょう。)

2:Human beings will live on the Moon in future. (イギリス英語のみ)
(人類は、これから月に住むでしょう。)

1は、もしかしたら将来のどこかの時点でありえるかもしれませんが、2の場合は、「これから」ですので、現実的に不可能です。

フムフム。勉強になるなあ。

今まで、ワタシが from now on を使っていた部分は in future に置き換えらるわけですね。

そして、将来の夢とかを話すような場合は、in the future となると。

今後は勇気をだして、in the future と in future を使い分けてみようと思います。



Wednesday 5 June 2019

単語帳 : Augmented Reality

Augmented Reality

日本訳は「拡張現実」

へ?拡張現実ってなに?

限りなく役に立たない日本語訳ですね。

これは、例えばスマホのカメラを通して特定の「何か」をみると、
その画像に映っている「何か」が動き出したり、
たとえばその「何か」が、外国語の一文だとしたら、
画像にはその文の日本語訳が映し出されたり、そんな感じの技術です。

グーグル・トランスレートのアプリで、
スマホを外国語の文章に向けると、
画面上では翻訳された文章が見える機能がありますよね。

あんな感じです。

人が知覚する現実環境を、コンピュータによって「拡張」するから、
「拡張現実」と呼ばれるらしいですね。

ちなみにこの訳語は、思いっきりちょくやく葉は、英語 Augmented Reality の直訳です。

Augmented =拡張された 

Reality=現実

この二つを足して

Augmented Reality =拡張現実

でも、英語の Augmented Reality の頭文字をとって、
ARという略語が使われていることもあるようですね。

この単語に限っては、その方が良いような気がする。

下手に「拡張現実」なんて言われると、
分かったような気がしてしまうので性質がわるい。

実際は何にも分かってないのに、分かったような気がして
そのままウヤムヤにしてしまう危険性大。

もし、ARとか言われたら、「何それ何それ?」ってなって、
人に聞くなり、調べるなりして、どんなものかを確認するでしょう?

そんで、グーグル・トランスレートのアプリの、
あの、画面に翻訳文が出てくる機能みたいなのが、
ARっていうのかあ。って、なんとなく、感覚的に理解できる。

百聞は一見にしかず。

だと思うのですよね。

なので、Augmented Reality の日本語訳は、AR (内容は自分で調べろ)
というのが、ベストだと思います。







Sunday 10 March 2019

単語帳 : 山田太郎 / 山田花子

今日、刑事コロンボがテレビでやっていたので、
それも、2作品、連続放送していたので、
思わずダブルコロンボしてしまいました。

刑事コロンボ、日本でも土曜日の午後にテレビ放送されているようですね。

英国でも、刑事コロンボは、週末の午後のお楽しみとなっています。

今日見た2作品は、

Murder, Smoke and Shadows
Columbo Cries Wolf 

ついつい、土曜日の午後すべてを刑事コロンボに費やしてしまいました。

コロンボさんは、面白いなあ。

さて、今日は、Murder, Smoke and Shadows で出てきた表現。

ある日、身元不明の死体が発見され、刑事コロンボは、
死体の近くに落ちていた本を頼りに、ある映画監督を訪れます。

その本は、被害者の持ち物かもしれないし、犯人が落としたのかもしれないし、
事件とは全然関係ないかもしれない。

でも、少しでも手がかりのようなものがあれば、
それを手繰るのが刑事の仕事なので、一応聞き込みに来ました。

というスタンスです。

そこで出てくる表現。

被害者は、John Doe だ。

つまりこれ、被害者は身元不明だってことなんですね。

文脈で分かりましたが、知らなかった表現なので、調べてみました。

John Doe
1. A fictitious name used to identify an unknown man or body. Also referred to as 'Jane Doe'. 
2. An unidentified man. 
3. An alias used in legal proceedings to identify an unknown male.

The police were unable to identify the victim, so they simply referred to him as 'John Doe'.

つまり、John Doe/Jane Doe というのは、
山田太郎 / 山田花子という感じなのかなあ?


そういえば、昔はまっていた、Southparkというアニメで、
かの有名な、サイエントロジーをおちょくったエピソードがあったのですが、
そのエピソードのエンドクレジットの名前が、
全員、John Smith か Jane Smith ばかりだったのです。

(こんな感じ。)

John Smith
John Smith
John Smith
Jane Smith
John Smith
Jane Smith
Jane Smith
John Smith
John Smith
John Smith

これには、笑ってしまいました。
そのエピソード自体も面白かったけど、最後のパンチが効いてました。

サイエントロジーはおちょくりたいけど、
やっぱり、訴えられるのは怖かったんだろうなあ。


Tuesday 5 February 2019

サラバ!

「通天閣」を読んで、西加奈子さんに興味を持ったワタシ。

もっと彼女の作品を読みたいと、先日の一時帰国で
彼女の作品を数冊入手してきました。

とは言っても、彼女もすでにけっこうな数の著作があるので、
一度に全部入手するわけには行きません。

いくら大人買いするといっても、他の作者の本も欲しいですし、
スーツケースのスペースには限りがあります。

一時帰国の際には、某ア○ゾンで前もって本を物色、
ポチっと購入して実家に送っておきます。

一時帰国中は何かと忙しくて、
本屋さんでゆっくり買い物する時間がないのです。

もちろん、本屋さんに立ち寄る機会があれば、
その場で気になる本を数冊購入するのですが。

そしてどんどん、持って帰る本が増えていくのです。

さて、これは前もって某ア○ゾンでポチっと購入した本です。


数ある西加奈子の著作の中から本作を選んだのは、
レビューの星が多かったこともありますが、あらすじを読んで、
これはもしかして、彼女自身の自伝的な物語なのかな、と思ったから。

ワタシが彼女に興味を持ったのは、
そもそも最初に読んだ「通天閣」を読もうと思ったのは、
彼女のプロフィールに拠るところが大きいのです。

イランのテヘランで生まれ、大阪で育ったという。

イランのテヘラン!

イラン!

憧れのイラン!

そう。実はイランは、ワタシの憧れの国なのです。

昔々、ワタシの祖父が、駐在員としてイランに赴任していたらしいのです。

ワタシが生まれる前になくなったので、写真の中の祖父しか知りません。

砂漠の中で、顔の濃いイラン人たちと並んで彼の写真を見て育ったワタシは、
漠然と、イランという国に憧れてきたのです。

そして、この本!



この本は、主人公(男性)が、左足から生まれる場面から始まります。

逆子ですな。

お産、大変やったろう。それもイランやし。

彼の誕生後まもなく、折りしもイラン革命が勃発し、
主人公一家は大阪に帰国します。

そして、小学校に上るまでの期間を大阪で過ごしたあと、
今度は父親の新たな赴任先が、エジプト、カイロに決まります。

この小説は、(上)(中)(下)の3巻から成るのですが、
上巻では、今のように、海外旅行が身近になる前の時代の、
海外、それも中東での駐在生活の描写がふんだんに見られます。

ワタシはそれを、祖父のイラン生活と重ね合わせて読みました。

他の読者の皆さんの中には、この部分を退屈だと感じられ人もいたようですが、
ワタシとしては、個人的な事情により、上巻が一番おもしろかったです。

上巻で描写されるイラン、そしてカイロでの idyllic な生活は、
その後はじまる主人公の(精神的)苦難に満ちた人生の序章であり、
思春期、そして青年になった彼の精神的 odyssey へと続くのです。

3巻もありますが、読みやすい本なので、すらすら読めます。

普段あまり本を読まないという方にも、お勧めできる本だと思います。

直木賞もとったしね!

Tuesday 29 January 2019

Pride and Prejudice

Pride and Prejudice 

かの有名な、ジェーン・オースティンの長編小説です。

英国の新しい10ポンド紙幣(というかプラスチック幣)の顔となっている、
あの、ジェーン・オースティン。

エリザベス女王と肩を並べているわけではないですが、
女王の顔の裏に印刷されているんですよ!すごいことです。

そんな高名な作家の有名な長編小説ということで、なんとなく敷居が高くて、
今まで映画やドラマを見たこともなければ、もちろん本を読んだこともなく、
登場人物の名前や、あらすじさえも知りませんでした。

非国民!

って、ワタシ、英国民じゃないけど。

有名な作品だし、何と言っても10ポンド札だし、エリザベス女王の裏だし、
ワタシは英国民ではないけれども、せめてあらすじくらいは
知っておかなければと、重い腰を上げて映画を観てみました。

2005年の、キーラ・ナイトリー主演のバージョンです。


こんなやつね。

これを見た感想。

こ、、、これは、、、

少女マンガや!!!

もちろん、名作長編小説を2時間におさめる為に、
ストーリーを大幅にはしょっていると思います。、

そして、この作品は、主人公の二人の恋愛を軸に
他の枝葉をはしょったバージョンなのかもしれません。

原作や、他のバージョンのドラマや映画を知っているわけではないので、
この作品だけを見て判断してはいけないのは分かっていますが。。。

それにしても、少女まんが!

こんな、少女マンガな作品が、世の中の知識人に教養の一つとして
読まれているのかと思うと、ちょっとオモシロイ。

ベルばらも頑張ったら、いいセンいくかしれないです。

よく考えたら、かの有名な「戦争と平和」とかも
どんなに重々しいストーリーかと思ったら、
いやもちろん、戦争に関する部分は重々しいですが、
あの長大な小説においては、登場人物の恋愛模様も
結構大きなウェイトを占めていると思うのですよ。個人的には。

お前ら、恋愛しかやること無いんか!

と、つっこみたくなるくらい。

まあ、戦争もしてるけど。

まあね、アリストクラットって生活の為に働かなくてもよいんだから、
やることなくて、恋愛とか結婚とかしか考えることないんでしょうね。

今も昔も。

本当に家柄が良い人達って、学歴なんか必要ないし。


閑話休題。

Pride and Prejudice 。

この映画ので特に興味深かったのは、登場人物の女性達が
妙齢の男性の魅力を語る際に、年収がまず始めにくるっていう所。

「あそこにいるのは、年収4,000ポンドのミスター・ビングリー。」
「その隣にいるのはミスター・ダーシー。彼の年収は、10,000ポンドよ!」

パーティで男性の品定めをしているうら若き女性達が、
こんな会話をしてるんですよ。

今も昔も、女性って、、、お金持ちに弱いのねえ。。。

ジェーン・オースティンにはがっかりされるかもしれませんが、
ワタシが、Pride and Prejudice で一番印象に残ったポイントはこれです。

これは、このバージョンを見たことによる感想かもしれません。

是非、原作を読むか、他のバージョンのドラマなり映画なりをみて
検証してみたいと思います。

Friday 18 January 2019

本リスト

このブログは、私自身の読書備忘録なのですが、
ダラダラと記事をアップしている為
データとして整理されてないというか、
あまり備忘録としての役割を果たしていない事に気がつきました。

というわけで、今までにアップした記事と、
最近読んだのでこれから記録しようと思う本のリストを作ってみました。

昔は、こんな感じのリスト+感想をワープロとかエクセルを使って
記録していたのですが、データを紛失してやる気をなくしてしまって。。

なので、これは自分自身の為の記録なのですが、
なくさないようにブログの一部として公開しておきます。

↓↓↓ 本リストはこちらをクリック
本リスト

漁港の肉子ちゃん

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「遅れる遅れる遅れる誰とも約束ないけどー。」

(漁港の肉子ちゃん 西加奈子著 より抜粋)

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一時帰国で大人買いした本は、まだあります。

なんていったって、「大人買い」

スーツケースの半分本で埋まりましたからね。

先日読み終わったのは、西加奈子さんの
「漁港の肉子ちゃん」

「通天閣」を読んで以来、西加奈子さんに興味を持ったワタシ。

気に入った作家の作品を集中して読む傾向があるワタシは、
一時帰国の際に彼女の作品を数点買ってきたのです。

多数ある彼女の著書のうち、今回この作品を選んだのは、
アマゾンのレビューの星が多かったから。

ワタシは、ネットのレビューを気にする傾向があるのです。




~~~~~~ あらすじ(アマゾンjpより転載)~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

男にだまされた母・肉子ちゃんと一緒に、流れ着いた北の町。
肉子ちゃんは漁港の焼肉屋で働いている。
太っていて不細工で、明るい―
キクりんは、そんなお母さんが最近少し恥ずかしい。
ちゃんとした大人なんて一人もいない。
それでもみんな生きている。
港町に生きる肉子ちゃん母娘と人々の息づかいを活き活きと描き、
そっと勇気をくれる傑作。

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さて、読んでみた感想は。。。

これは、、、面白い!

今までに読んだ西加奈子さんの本の中で、一番好きかもしれません。
アマゾンレビューの好評価もうなずけます。

なんと言っても、肉子ちゃんのキャラ勝ちです。
それと、この物語の主な語り手となっている、娘のキクりんの語り口調。

クールなキクりんがすてき。

このクールなキクりんの語り口調は、そのまま、作家西加奈子さんが、
世の中をとても冷静に観察していることを意味します。



どれくらい冷静に観察しているかとうと、冒頭の秀逸な一節、

「遅れる遅れる遅れる誰とも約束ないけどー。」

この一節が、トカゲから発せられるくらい、冷静です。

この一説を目にした時のワタシの感想。

やられた~!

いやあ、もう、コテンパンにやられてしまいました。

このように秀逸な、やられた~!という一節が、
この本の随所に登場します。

ぜひ、ご一読ください。

Friday 11 January 2019

なたぎり三人女

セミリタイアして、以前より多くの時間を
読書に充てることができるようになったのを良い事に、
家にある、随分前に読んだ本など再読したりもしています。

その中の一冊がこれ。

群ようこさんの「なたぎり三人女」


なたぎり三人女 (幻冬舎文庫)

~~~ あらすじ(アマゾンjpより転載)~~~

ヒロコ・物書き41歳、ミユキ・ヘアメイクアップアーティスト44歳、マキコ・イラストレーター39歳。ある時は将来のために食堂経営を計画、ある時は体の衰えを気にしてダンベル体操、そしてある時は頑張る自分にブルガリの指輪をプレゼント…。迷いながらも人生を楽しむ、酸いも甘いもかみわけた大人の女三人の、ささやかだけど豊かな日常。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

一応、小説(フィクション)なのですが、
おそらくこの小説は、群ようこさん本人とその友人が
モデルなのではないかと思われます。

中年の独身女性三人の、なんということもない日常を描いた小説なのですが、
色々と問題が起こるとはいえ、三人がとても仲良く、
なんともお気楽に生活しているのが羨ましくなります。

そして何よりも羨ましいのが、三人ともしっかりとした仕事をもち、
かなり収入もよさそうな感じなところ。

今はセミリタイアした、元しがないサラリーマンのワタシには
こんなにゆったりした生活は無理だなあ。

でもまあ、物質的には無理でも、せめて精神的には
この三人と同じくらい、ゆったりと生活したいものです。

さて、ふと気がついたのですが、中年の独身女性三人という構成は、
先日読んだ「かもめ食堂」と、とても似ていますね。

そして彼女達が、同じ女性から見て、
なんとも羨ましい日々を送っているという点も同じです。

群ようこさんの小説には、中年の独身女性がたくさん出てきますが、
皆、悲壮感がなく、人生を楽しんでいる女性ばかりです。

ワタシは彼女の小説を愛読しているのですが、

なぜなら、彼女の小説は、Feel Good Novelであるからです。

凶悪な人が出てくるわけではなく、
悲惨なことが起こるわけでもない。
心を揺さぶられるような悲しい出来事が起こるわけでもなければ、
読後に深く考えさせられて落ち込む事もない。

登場人物はすべてほどほどに良い人でユーモラスで、
時折出てくる悪役も、そんなに極悪なわけではない。

なんてことない日常が淡々と描かれていて、
読後にほのぼのとした気分になれる小説を
ワタシは Feel Good Novelと分類します。

そんな Feel Good Novel、ワタシにとっては
日本の作家の中では、群ようこさんが一番ですね。

ちなみに、英語の本では、Alexander MacCall Smith の
The No.1 Ladies' Detective Agencyシリーズが
ワタシにとっての Feel Good Novel です。

The No.1 Ladies' Detective Agency も、是非近いうちに再読せねば。