Sunday 6 July 2014

図書室の神様

最近、アマゾンでキンドル本として購入した本です。


キンドル(電子書籍)、良いですね。

本好きの人間の一番の悩みは、本の保管場所だと思うんです。
本が好きだから一杯買って読んで、なまじ本好きなものだから、
一度読んだ本を捨てるのも忍びない。

だから、家の本棚が一杯になってしまって、一般庶民の私としては、
本のために大きな家に引っ越すわけにもいかないし、
どうしたら良いか途方にくれてしまうのです。

そんな私は、昔は図書館の常連でした。
図書館に行くと興奮します。

図書館の本は自分の物ではないけれど、
本屋さんの本とも違います。

本屋さんの本は、買わないで立ち読みしたら本屋さんに嫌がられるし、
売れちゃったらその本は、購入した人のものになってします。

でも、図書館の本は、自分のものではないけれど、読みたかったら
いくらでも読んでもよいし、借りることもできるし、
誰かが借りてても、いつかは返ってきて自分が借りることができる。

つまり図書館の本は、自分が所有はしていないけれども、
自分が読む事ができる本なのです。図書館がその本を持っている限り。

そう思ってあの図書館に所蔵されている大量の本をみると、
とてつもない幸福感を感じるのです。

キンドル(電子書籍)は、そういう意味では図書館の本とは
ぜんぜん違うのですが、こちらも、本の保管場所という問題は解決してくれました。
なので今後は、キンドル(電子書籍)を購入する機会が増えそうです。

さてさて、話がそれまくっています。
表題の本について。

図書館好きの私、図書館通いを始める前は小学校の図書室通いをしておりました。

というわけで、図書館だけでなく、図書室も好きです。
なので、こちらの本は、「ジャケ買い」ならぬ、「タイトル買い」です。
(ちなみに私は、本の「ジャケ買い」もよくやります)

さてさてこの本、文学と不倫のお話です。
文学と不倫って、なんか、切り離せない関係にありますよねえ。
というか、いわゆる不適切な男女の関係を不倫と呼ぶことによって
文学にしてしまったというか。


-- Amazon の紹介文 --

主人公は、清く正しい青春をバレーボールに捧げてきた、その名も清(きよ)。あることがきっかけで、夢をあきらめて教師になるべく、海の見える中学校に赴 任する(教員採用試験に受かっておらず、臨時雇いではあるが)。そこで、思いがけず文芸部の顧問となった清に訪れた変化とは……。「卵の緒」で坊っちゃん 文学賞を受賞した瀬尾まいこの、デビュー第2作。大幅にファンを増やした評判作の、待望の文庫化。単行本未収録の幻の短篇「雲行き」も収録。 ------

自分の青春時代の記憶もまだ新しい、新卒の教師(教員採用試験に受かっていないから、教師見習い?)の心の成長物語です。
大学を卒業したばかりの、まだ23・4歳そこらの女性が社会に出て教師となり、それも自分とそう年齢の違わない高校生を指導することになる。プライベートも若干問題あり。
そんな中で、疲れ気味の主人公が赴任先の(結構)田舎な風景に癒され、指導すべき対象である生徒からいろいろと学んだりして、ゆるやかに成長していく。

ゆるゆるとしたストーリー。
文学、とまでは行かなくても、読書(本を読むということ)について考えさせられる。
そして不倫についても。

この物語には、不倫要素は必要だったのだとは思うけど、
あまり、不倫を美化するのは、賛成できないとも思った。

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