Sunday 27 September 2020

単語帳:Flatulent

 先日、テレビをみていて遭遇した英単語。

Flatulent

どんな文脈ででてきたかというと、

英国の研究所が、ある実験を行いました。

数名の大人を湖水地方に集め、一定起案、肉類は一切摂取せず、お米とお芋と野菜という食生活をしてもらったのです。

期間中、被験者たちは、湖水地方でサイクリングしたりお散歩したりと、とても健康的な生活を送っていました。

さて、彼らの身体にどんな変化が起こったか?

皆、Flatulent になったという事です。

さて、英国では、聴覚障碍者の方や、英語学習の移民の為に、一般のテレビ放送では、文字放送の英字幕を付ける事ができます。Teletext っていうのかな。

ワタシも夫(ミャンマー人)も、英国に住んでそろそろ20年ほどになりますが、番組によっては、やっぱり、Teletext をつけて見ております。

その時も、Teletext を付けていたのですが、ワタシはもともと、Flatulent という単語を知りません。

知らない単語が出てきた場合は、文字でスペリングを確認してようが、何をしようが、やっぱりわからないものは分からない。

夫(ミャンマー人)は、分ったような感じだったので、Flatulent とはどういう意味かと聞いてみたらば、a lot of farting (オナラがたくさん出る事だよ)と。

まあ、そうかもしれんなあ。

芋ばっかり食べて、適度に運動して健康的な生活を送ったら、屁こき人間ができるのかもしれません。

一応、辞書で調べてみたところ、

某A○CさんのOnline辞書

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flatulent

《医》〔ガスがたまることによる〕鼓腸性の

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ううう。この訳語をみても、ワタシにはピンとこない。
「鼓腸性」なんて日本語、今までの人生で使ったことないよ。

これなら、夫の説明の方が分かりやすかったなあ。

ついでに、Oxford 英英辞書(Online)も引いてみました。

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flatulent 

adjective

1 (disapproving) sounding important and impressive in a way that exaggerates the truth or facts

2 suffering from too much gas in the stomach

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おおお。こっちの方が分かりやすいかも。

1は、「誇張する」という感じね。

そして2は、「ガスがたまってお腹が張ってる」みたいな感じかなあ。

日本語ではどういうんだろう。

屁詰まり?屁こき病?

ああ。我ながら、自分の語彙の乏しさが嘆かわしい。

Sunday 9 August 2020

単語帳:高枝切りバサミ

最近、我が家の庭が森のようになってます。

雑草の森。

あまりにもミドリミドリしているので、カワイイ小鳥さんとかが遊びに来てくれたりして、それはそれで楽しいのですが、やっぱりモノには限度があります。

さすがの我が家も、重い腰を上げて、庭の手入れをする事にしました。

お金がないから、DIYで。

そこで必要になるのが、ガーデニング道具。

特に、育ちすぎた木の枝を切る為には、高枝切りバサミが必要です。

で、オンラインショッピングしようとしたのですが、この「高枝切りバサミ」、英語でなんて言うのかわからない。

適当なキーワードで画像検索してたどり着いたのが

Telescopic Tree Pruner

テレスコーピック!

そう来たか!

でもなんか、「高枝切りバサミ」の方が分かりやすくて良い!

「高枝切りバサミ」という商品名は、秀逸ですね。

この商品に関しては、日本語の商品名の方に、軍配をあげたいと思います。

Saturday 8 August 2020

単語帳:分数の読み方

日本の方と話をしていて、英語のレベルの話題が出てくると、「日常会話程度」をいう言葉が良く出てきます。

例えば、「1年間語学留学に行っても、身につく英語は日常会話程度、ビジネスレベルの英語ができないので帰国後の就職が難しい。」とかね。

でもワタシ的には、英会話は、日常会話が一番ハードルが高いと思うのですよ。

ビジネスだったら、ある程度の専門用語をエイヤっと覚えてしまえば、あとは自分の業務上の知識で勝負できますからね。

でも、日常会話は何でも来いです。

ほんの簡単な事なのに、英語ではなんて言うのかわからない、なんて事が、世の中にはたくさんあるのですよ。

例えば、分数の読み方。

2分の1とか3分の1とか4分の1とか。

英語でああいうのって、何て読む(発音するのか)のでしょう。

なまじ、2分の1とか3分の1とか4分の1には、half, third, quarter という特別な単語があるので、日本の学校英語では、そこからあんまり掘り下げない。

少なくとも、ワタシが学生だった時代(1980年代に高校生)はそうだったのです。 

それ以外、例えば、3分の2とか4分の3はこんな感じ。

3分の2の場合は、3分の1が二個でtwo thirds 
4分の3の場合は、4分の1が三つでthree quarters

後は、序数が~分の1という意味になるという事で、

8分の1は one eighth で、8分の5 だと、five eighth とか、そう言う感じ。

でも、23分の13とかも、その調子でいくんだろうか?

thirteen twenty-thirds って感じ?それは、はっきり言って、分りにくい。 

日本語みたいに、あの、分数を目で見たまま読む感じの読み方はないのだろうか?

と、思っていたら、あったのです!

    分子 over 分母

23分の13なら、13 over 23 ですね。

8分の5なら、5 over 8 です。

けっこう、いや、かなり見たままやん。

half を 1 over 2 とか、quarter を 1 over 4 と読むのは聞いたことがありませんので、どのあたりから、over を使った読み方を使うのかは、人によるかもしれません。

多分、学校の算数の時間とかでは、この読み方を使うのかもしれません。

とりあえず、便利です。あまり深く考えなくても、見たまま発音できる。

こんな簡単な事なのに、実はワタシ、つい最近までこの読み方を知りませんでした。

なんか、人生損したような気分です。

Friday 24 April 2020

単語帳 : ミルクを切らしている。

ミルクを切らしている

We are out of milk. / We ran out of milk.

ミルクがなくなりそう。

We are nearly out of milk.

ミソは、主語がミルクじゃない所。

日本人は、ついついミルクを主語にしようとするのです。

例えば、こんな感じでしょうか?

Milk has finished. 

まあ、気持ちは分からんことは無いけど。

でも、英語話者としては、こういう場合は、「自分」が主語で、自分がミルクを使い切った、という表現になるんですね。

でも、今回のウーハンウィルス新型コロナウィルス問題で、ロックダウン(都市封鎖)が始まった頃、まずは、特定の品物がスーパーマーケットから姿を消したのですが、その時は、品物が主語になっていたと思う。

Toilet rolls / milks / eggs have gone.

Toilet rolls / milks / eggs are returning to supermarket shelves.


その後、一時的にではありますが、スーパーマーケットの棚が全体的に空っぽになったのですが、その時は、こんな感じでしょうか。

Supermarket shelves has become empty.

英語を学ぶに当たって、「英語的発想」が大切とかなんとか、巷では囁かれていますが、英語話者の「主語の選び方」を観察する事が、「英語的発想」習得の第一歩だと思います。


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Monday 13 April 2020

単語帳:「検査の結果が陽性だった」を英語で表現

ウーハンウィルス新型コロナウィルスがヨーロッパでも猛威をふるっております。

ワタシが棲息している英国では、首相までがコロナウィルスに感染してしまいました。

この記事を書いている時点(2020年4月13日)では、無事に退院されたのでこんなのんきな記事を書けるのワケですが、一時はどうなる事かと、とても心配していました。

英国首相のボリス・ジョンソン。

ブレグジットで見せた強引な手法では批判もありましたが、最後はなんとかEUとの合意案を取りつけ、見事ブレグジットをやりとげた、

この、新型コロナウィルス問題でも、最初は集団免疫(Herd Immunity)の獲得を試みようとしていましたが、感染者・死者の増加と共に、NHS(英国の国民保健サービス)がパンクしてしまう危険性を感じて、方向転換。

この、あっさりを自分の非を認めて方向転換できるところが、彼のすごいところです。

やっぱり、なんやかんや言っても、抜群のリーダーシップがあるという事は否めません。

さて、そんなボリス、国民に率先して、新型コロナウィルスに感染してしまいました。

ボリスのデイリーアップデート中に、ハッと気付いたボリス。

「(ハッ!)もしかして、我々も、こんな風に集まるべきではないのかも。。。」

東京オリンピックが延期されてホッとするも、聖火リレーも中止なのね
https://floatingonwatermeditate.blogspot.com/2020/03/blog-post_24.html

もしかして、この時にはもう、何らかの兆候を自覚していたのかもしれませんね。

さて、そんなボリスジョンソン首相が新型コロナ陽性。

これを英訳するとどうなるか?

日本人的な感覚で英訳した場合、こんな感じになってしまいそうです。
(少なくとも、ワタシはこんな感じでしゃべってました。)

Prime Minister Boris Johnson took a test and the result was positive.

Prime Minister Boris Johnson's test result was positive.

でも、BBCとか英国現地の報道を見ていると、もっとシンプルに表現していますね。

Prime Minister Boris Johnson has tested positive.

Coronavirus: Prime Minister Boris Johnson tests positive
https://www.bbc.co.uk/news/uk-52060791

test を動詞として用いて、

test positive で、検査で陽性となる。という意味になるワケですな。

う~ん。シンプル。

だけど、非ネイティブのワタシには、思いもつかなかった表現です。
しみじみと、英語って奥が深いなあ。



Monday 9 March 2020

単語帳:negative exponents / fractional exponents

ワタクシ、何をトチ狂ったのか、アラフィフになって今さら資格試験取得の為の勉強に励んでおります。

ACCAという、英国勅許公認会計士の資格です。

この資格試験、色々な科目があるのですが、今やっている、Advanced Financial Management は、けっこう数学的色合いが強い。

なので、Scientific Calculator (関数電卓)を使ってやるような計算を色々とやらないといけないのですが、なにせ、日本ではずっと文系だったワタシ。

関数電卓なんて使った事ない。

まずは、関数電卓の使い方から練習しなければならないと言う、テイタラク。

そして、更なる問題は、使い方をググッて調べようとしても、問題の数式を、英語なんて読めばよいのかさえ分からないという。

これは、由々しき問題です。

そして、頑張って調べたので、ここに備忘録として記しておきます。

まずは、negative exponents 

これは、マイナスの累乗というやつです。(日本語あってる?)




そして、 fractional exponents (rational powers)



これは、分数になってる累乗というか、なんというか。

power は累乗なのですね。

fraction は分数

こういう時に、基礎教育を英語で受けていないハンデを感じます。

ちなみに、夫(ミャンマー人)は、ミャンマー生まれのミャンマー育ちですが、こういう単語は知ってるのよねえ。

というのも、ミャンマー語ではボキャブラリーが限られてくるので、ある程度以上の教育は英語のボキャブラリーを使って行われるのです。

数学とか化学とか。

日本では、明治維新の時に、こういう概念的な単語を表す日本語を創ってくれたから、ワタシたちは、高等教育まで日本語で受けられるようになったのだと、

昔の人に、感謝しなければなりません。

Thursday 27 February 2020

単語帳:フラグとデフラグ

フラグとデフラグ。

両方とも、IT用語ですね。

仕事で、システムエンジニアさんとシステムの仕様の話なんかをしていると、「フラグをたてる」という言葉を耳にする事があります。

一方、コンピューターが遅くなった時に詳しい人に相談すると、「デフラグしてみたら?」なんてアドバイスされる事があります。

ワタシ、けっこう最近まで、このフラグとデフラグは、関係する単語だと思っていたのです。

英語って、接頭語とか接尾語とかがありますよね。

「接頭語や接尾語を覚えて、英語の語彙を増やそう!」みたいな英語教材があったりするくらい。

なのでワタシは、「フラグ」という言葉があって、それに接頭語の「De」がついて「デフラグ」になってるのかなあ。なんて漠然と思っていたのです。

ある日ふと、英語でシステム関係の書類を読んでいた時に、日本語ならばおそらく「フラグをたてる」というであろう感じの文で使われている単語が「Flag」である事に気が付いたのです。

ちなみに「フラグをたてる」の、IT用語としての意味をググッてみたところ、プログラミングにおいて、条件によって変化する数値のことを「フラグ」と呼ぶそうです。

~~~~~

設定した条件が満たされれば「True」とか「1」、満たされなければ「false」や「0」などに数値が変化。「true」や「1」になる条件を設定することを「フラグを立てる」、「false」や「0」の場合は「フラグを下ろす」と言います。

~~~~~

つまり、条件を満たした場合に「フラグ=旗」をたてるわけですね。

ああ。そういう事だったのか!

今さらながら、納得です。

では、「デフラグ」は?

「デフラグ」は、英語では Defragmentation 、ハードディスクなど記憶装置の断片化(フラグメンテーション:fragmentation )を解消する処理のことです。

fragmentationを某ア○ク辞書でひくとこんな感じ。
ついでに fragment もひいてみました。

~~~~~

fragmentation

〔物を破片に〕分裂[破砕]すること
〔思想や組織などの〕分裂、分断
〔手りゅう弾などの〕破砕、破片
《コ》フラグメンテーション、断片化◆【参考】defragmentation ; memory compaction
《生物》〔染色体の〕断片化、切断
レベル11、発音fræ̀gməntéiʃən、カナフラグメンテイション、フラグメンテイシュン、分節frag・men・ta・tion

~~~~~

fragment

〔壊れたりはがれたりした〕破片、かけら
〔未完成または不完全な〕一片、断片
自他動
砕ける、寸断する
・Cubism stresses abstract structure by fragmenting the form of those objects to be depicted. : 立体派は表現される対象物の形を寸断することによって抽象的構成を重要視する[に重きを置く]。
レベル6、発音frǽgmənt、カナフラグメントゥ、変化《動》fragments | fragmenting | fragmented、分節frag・ment

~~~~~

この、Defragmentation (デフラグメンテーション)が、短くなって「デフラグ」となっていたわけなんですね。

確かに長いよねえ。

「De」は、確かに接頭語ではあったようなので、ワタシのにらみが100%外れていたわけではないかもしれませんが、「flag」の反対ではなく、「frag (mentation)」の反対だったわけですね。

L と R 違い。

悔し~い!!!

IT用語は、日本に入ってくる時にカタカナになってるから、日本語でIT用語を習ってしまうと、こういう時につまづいてしまうんですよねえ。

でもまあ、IT用語をカタカナを使うこと無しに完全に和訳しようと思ったら、日々ものすごいスピードで進化する世界のITテクノロジーについていけません。

もういっその事、日本のIT業界はカタカナも廃止して、全部英語でやっちゃったほうが早いんじゃないでしょうか。


Friday 21 February 2020

単語帳 : crush on you

Crush on someone

(人)に恋している、~に強い憧れを感じている (口語)

という意味の口語です。

Crush on someone は、「愛」ではなく、「恋」という訳語がしっくりきます。

日本語で、恋愛感情をもった場合に使う「好き」という言葉の英訳は、

I like someone. が一番一般的だと思いますが、

少女マンガのような、ハラハラドキドキウキウキワクワクするような、

「恋💖」という感じの「好き」は、Crush on someone がけっこうしっくりくる訳語なのではないでしょうか。


なぜ、突然こんな単語をとりあげたかと申しますと、先日、徒然日記の方で、ネットフリックスオリジナルの韓国ドラマ、「Crash landing on you 」を話題にしたのですが、

韓国ドラマの少女マンガっぷりに完敗 and 乾杯。
https://floatingonwatermeditate.blogspot.com/2020/02/and.html

特にアジア地域で、どうやら大人気になっているらしいこのドラマ、ググッてみると、邦題はどうやら「愛の不時着」というらしいです。

でも、ワタシはこの「愛の不時着」という邦題に、いまひとつピンと来ないのです。

この、少女マンガがそのままスッポリ実写になったようなこのドラマは、「あなたに緊急着陸❤️」ぐらいな感じの、軽めのタイトルの方がピンと来るんです。

これは何故かと考えてみたところ、おそらく、Crash landing on you という文字列が Crush on you を連想させるからではないかと。

Crash とon you という単語の存在によって、なんとなくCrush on you を連想してしまう為、 オドロオドロしい「愛」というよりは、胸がキュンキュンするような「恋💖」というイメージが頭の中にできてしまうのです。

少女マンガに例えてみると、「愛の不時着」だと、「砂の城」みたいなを深刻な物語をイメージしてしまいますが、Crush (Crash landing) on you の語感から感じられるのは、「ときめきトゥナイト」くらいの軽さ。(「ときめきトゥナイト」も、途中からけっこう深刻なストーリーになりますが。)

なので、「あなたに緊急着陸❤️」くらいのほうがピンとくるような気がするのです。

実際にドラマをみた感想も、「あなたに緊急着陸❤️」という感じ。

たぶん、英訳をつける際に、「恋💖」を連想させる為に、ワザと Crash landing という言葉を選んだんじゃないかなあ。

タイトルの訳って、難しいですね。

Friday 14 February 2020

単語帳:extradite

2019年の年末、日産元会長のカルロスゴーン氏が、あたかも引田天功のように日本を脱出いたしました。


  • プライベートジェットでは荷物の検査がゆるくなる。
  • 関空には一定以上のサイズの箱はスキャナーにかけれない。
  • 年末年始の出国ラッシュで空港はてんやわんや。


こういった状況を利用しての脱出劇でした。

ゴーンさん。なかなかやるなあ。

さて、このように、容疑者が国外脱出した場合、次に問題になるのは、当事国間での身柄の引渡しです。

このことを、英語では extradite(動詞)もしくは、extradition (名詞)と言います。

日本語だと長いですが、英語だと一語で済むんですね。

某ア○ク辞書を引いてみると、こんな感じです。

~~~~~~~~~~~~~~

extradite
他動
〔犯罪【容疑】者を管轄国に〕引き渡す、送還する
レベル12、発音ékstrədàit、カナエクストゥラダイトゥ、変化《動》extradites | extraditing | extradited、分節ex・tra・dite


extradition

〔犯罪【容疑】者の管轄国への〕送還、引き渡し
レベル11、発音èkstrədíʃən、カナエクストゥラディション、エクストゥラディシュン、変化《複》extraditions、分節ex・tra・di・tion

~~~~~~~~~~~~~~

Oxford English Dictionary ではこんな感じ。

~~~~~~~~~~~~~~
extradite
VERB
[WITH OBJECT]
Hand over (a person accused or convicted of a crime) to the jurisdiction of the foreign state in which the crime was committed.

‘Brazil refused to extradite him to Britain’

extradition
NOUN
mass noun
The action of extraditing a person accused or convicted of a crime.

‘they fought to prevent his extradition to the US’
count noun ‘emergency extraditions’

~~~~~~~~~~~~~~

この単語は、ニュースや新聞などで多用されていますので、覚えておくと便利です。
日常会話では、あまり使用する機会はありませんが。

ワタシが、今までの人生でこの単語を日常会話で使ったのは、今の所、二回だけ。

一度目は、Home Office (英国内務省)に勤める友人と仕事の話をしていて、彼が犯罪者の extradition を担当する部署に異動になったと言う話を聞いた時。

そして二度目は、今回のゴーン氏の逃亡劇について、同僚と世間話で話した時。

英国に19年近く住んでいて、たった二回かあ。それを多いとみるか少ないとみるか。

ちなみにワタシは、この単語(extradite) と、expedite という単語がすぐにゴッチャになってしまいます。

字面が似てると思いませんか?

ついでに、この単語も某ア○ク辞書とOxford English Dictionary で引いておきましょう。

~~~~~~~~~~~~~~

expedite
【他動】
〈文〉~(の進行)を早める、~を促進させる
・Anything you could do to expedite a solution would be very much appreciated. : どんな形であれ迅速な処置をしていただければ感謝致します。
〈文〉~を迅速に[効率よく]処理する
〈文〉〔正式に〕~を急送[発送]する
・Stamped envelope is provided to expedite your reply. : ご返事の便宜のため切手を貼った封筒を用意致しました。
【レベル】12、【発音】ékspədàit、【@】エクスペダイトゥ、【変化】《動》expedites | expediting | expedited、【分節】ex・pe・dite

~~~~~~~~~~~~~~

expedite
VERB
[WITH OBJECT]
Make (an action or process) happen sooner or be accomplished more quickly.

‘he promised to expedite economic reforms’

~~~~~~~~~~~~~~

expedite は、日常会話では、ほぼ使った事がありませんが、ビジネスでは良く使いますので、覚えておくと便利です。


Friday 17 January 2020

単語帳:サービス残業

サービス残業。

この言葉は、おかしい。

サービスという単語は、外来語として日本語になった時点で大きく意味が変わってしまった単語の一つです。

そもそも、英語の Service という単語には、無料という意味合いはありません。

経済活動にて供給される、テレビやパソコンや野菜や肉など、目に見える有形のモノである「財」に対して、交通機関とか金融機関とか病院とか介護とか、目に見えない無形のコトが「サービス」と呼ばれるのです。

「サービス」には、対価が支払われるのが前提です。

ところが、何故か日本では、「サービス」=「無料」という定義付けがなされていて、サービス残業という不可解な言葉が生まれたわけですね。

よって、日本で言うところの、サービス残業を英語にそのまま置き換えて、

Service Overtime と直訳したとすると、そもそも「労働者が会社で働くコト」=「労働力を提供するコト」=「Service」 なのであって、「Overtime」 も、もちろん「Service」 の一環であるので、英語話者からすると、Service Overtimeというのは、全くワケのわからない言葉となるのです。

サービス残業を英語で表現するとしたら、Unpaid overtime が一般的でしょうか。

もしくは、ちょっとイヤミっぽく、Slavery overtime (奴隷残業)とか。

英語における「奴隷」「 slave/slavery」 という単語は、重労働を強制するという意味もさることながら、対価を払わず無償労働を強制するのという意味合いが大きいです

つまり英語では、お金を払わず働く事=奴隷なのですね。

日本の、終身雇用制度というニンジンを目の前に吊り下げられて、家畜のように働かされているサラリーマンの事を揶揄しして「社畜」もしくは「現代の奴隷制度」なんて言ったりしますが、「労働のキツさ」という面だけではなく、「適切な対価を受け取っていない」という面でも、日本もサラリーマンは奴隷に近いかもしれません。

特に、無償で残業するのは、「奴隷労働」にほかなりません。

「サービス残業」なんて、ちょっと聞こえが良い名前をつけてるから、無償残業が蔓延するのです。

でもそれって、やりがい搾取だと思うんですよね。

ハッキリきっぱり、「奴隷残業」と呼べば、雇用主も従業員も、無償残業に抵抗感がうまれるのではないでしょうか。

Friday 10 January 2020

単語帳:Nuts

家計簿診断なんかを見ていたら、よく、意識高い系のヒト達が「食べるものは身体を作るから、食費は減らせない」とか何とか言いながら国産品の肉や野菜にこだわって家計における食費を膨らませていたりしますよね。

英語では、「食べるものは身体を作る」という考え方を、You are what you eat. `と表現します。

そして、こういう意識高い系の人たちがお奨めする食品の一つに、「ナッツ」類があるのですが、昔、英国で、You are what you eat」 という商品名の「ナッツ」が売ってるのを見かけて笑ってしまった事があります。

英語で nut は、「木の実」という意味と同時に、「頭のおかしい」とか「変わり者」という意味もあるのです。

意識高い系のヒト達をターゲットに意識高い系の食品を売りつつ、そんな意識高い系の人たち人をバカにするという、なかなか難易度の高いジョークではないでしょうか。

You are what you eat」印のナッツ、もう今は見かけないので、さすがに文句がでてきて(もしくはあんまり売れなくて)廃盤になってしまったのかもしれませんね。


Monday 6 January 2020

THE HUNDRED-YEAR-OLD-MAN WHO CLIMBED OUT OF THE WINDOW AND DISAPPEARED

おお!ウカウカしていたら、もう2020年になってしまいました。

A Happy New Year!

2019年の読書戦績は……、まあまあ、ちょこちょこと本は読んでいましたが、思ったほど読めていません。

2020年は、乱読でも何でもよいから、もっと色々読みたいです。
せっかくセミリタイアしてるんだから、

そして、2019年の本ブログを見返してみると、全然、読書感想記事を書いていないなあ。

せっかく読書記録ように始めたブログなのに……。

実際は、もうちょっと読んだんですよ。

例えばこの本。

THE HUNDRED-YEAR-OLD-MAN WHO CLIMBED OUT OF THE WINDOW AND DISAPPEARED

by JONAS JONASSON




スウェーデンの作家が書いた小説です。

元々はスウェーデン語だったものを翻訳したものなのかと思っていましたが、翻訳者の名前がないので、作家が自ら英語で執筆したのかもしれません。

英語の使い方が時々、面白い。

どんな風に面白いかというと、ロスト・イン・トランスレーション的に面白い。

なので、外国人が書いた英語だとしたら、その辺りが納得です。

例えば、「上司」という意味で、「superior」という単語が使われているのですが(それは普通なことなのですが)、その反対語、「部下」という意味で、「inferior」という単語が使用されていたりするのです。

いやいやいやいや。

「上司」という意味の「superior」の反対後は、一般的には「部下」「subordinate」でしょう。

こういう感じの、ユーモラスな英語の誤用がそこここに散見されるのです。

思わず、ププっと吹き出したり、ニンマリとニヤついてしまうような間違いです。

絶対にワザとやってるんだと思いますが、ワザとだと思ってもやっぱりププッと笑ってしまう面白さ。

それ以外は、全体的に読みやすい英語だし、物語も、ワタシ的にはコンフォート・リーディングな感じで、とても楽しく読めました。

ちなみに、ワタシにとってのコンフォート・リーディングとは、淡々としていて、それでいてどことなくユーモラスで楽しく読める本を指します。

ドラマチックな展開はなく、ドキドキしたり大泣きしたり、感情を大きく揺さぶられるようなことがない本です。

ドラマチックな本を読むのも楽しいのですが、そういう本は引き込まれてしまって一気に読んでしまうので、ちょっと疲れてしまうこともあるのです。

中年すぎたら、こういうユルユルとした、読んでいて Comfortable な本をゆっくり読んで、まったりとした時を過ごすのも良いものです。