英文を書いていると、悩むんですよね。
「将来は」という日本語の英語訳は in the future なのか in future なのか。
イギリスでは、どちらも目に(耳に)するんですよ。
なので、どちらが正しいのかいまひとつよく分からなくて、うにゃうにゃっとごまかして、「今後は」と言い換えられそうな場合はいつも、 from now on を使ってました。
チキンなワタシ。
しかし、この度ふとググッて見たところ、よい記事を見つけました。
Jakub Marian's Language leaning, science, art
というウェブサイトの中の記事の一つです。
https://jakubmarian.com/in-the-future-vs-in-future-in-british-and-american-english/
こちらで、in the future と in future の違いが明確に解説されています。
この記事によると、future は、名詞として使われる場合と形容詞として使われる場合があって、名詞の時は冠詞がつくけれども、形容詞の時は冠詞は不要。
そして、問題の in (the) future ですが、この表現には二つの意味合いがあります。
一つ目は、日本語訳にした場合に「将来は」にあたるもの。
将来のある時点をさす用法です。
この場合は、future を名詞的に使用するため、in the future となります。
これは、アメリカ英語もイギリス英語も両方とも同じです。
I would like to move to Spain in the future.
(ワタシは将来スペインに引っ越したい。)
これは、今すぐ「ワタシ」は今すぐスペインに引っ越すのではなく、将来のある時点にて引っ越したいと思ってるわけですね。
そして、注意しなければいけないのは、二つ目の意味。
二つ目の意味は、日本語訳にした場合には「今後は」にあたります。
この場合、アメリカ英語では一つ目の意味と同じくin the future を使うのですが、イギリス英語では、future を形容詞として用いるため、in future となります。
In future, please, be more careful. (イギリス英語)
In the future, please, be more careful.(アメリカ英語)
(頼むから、今後は気をつけてね。)
ここでは、来のある時点で気をつけて欲しいなんて悠長なことを言ってるのではなく、「即、今から」気をつけて欲しいとお願いしているわけですね。
アメリカ英語では in the future 一本なので何も考える必要はありませんが、イギリス英語の場合は、in the future と in future 共に文法的には両方OKだけど、意味が異なってしまうので、使い分けに気をつけましょう。
1:Human beings will live on the Moon in the future.
(人類は、将来月に住むでしょう。)
2:Human beings will live on the Moon in future. (イギリス英語のみ)
(人類は、これから月に住むでしょう。)
1は、もしかしたら将来のどこかの時点でありえるかもしれませんが、2の場合は、「これから」ですので、現実的に不可能です。
フムフム。勉強になるなあ。
今まで、ワタシが from now on を使っていた部分は in future に置き換えらるわけですね。
そして、将来の夢とかを話すような場合は、in the future となると。
今後は勇気をだして、in the future と in future を使い分けてみようと思います。
No comments:
Post a Comment