Tuesday 14 August 2018

PK ピーケイ

我が家のミャンマー人夫は、とてもテレビっ子です。

英国の Netflix に加入しているのですが、絶対に元とってます。

Netflix は国によってコンテンツが異なるようですので、
他の国の状況は良く分かりませんが、英国の Netflix は、
韓国映画やインド映画なども結構充実していて、
なかなか楽しめます。

そんな夫が、どうやらインド映画の気分だったようで、
そして、どうやら今、夫の中ではアーミル・カーン
ブームが起こっているようで。

アーミル・カーンで検索した中から、
気になったタイトルの作品を選んでみました。




「PK」 というシンプルなタイトルが気になったのです。

さて、取り急ぎ、某Amamz○n の商品説明からストーリー紹介文を抜粋いたします。

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留学先で悲しい失恋を経験し、今は母国インドでテレビレポーターをするジャグーは、ある日地下鉄で黄色いヘルメットを被り、大きなラジカセを持ち、あらゆる宗教の飾りをつけてチラシを配る奇妙な男を見かける。チラシには「神さまが行方不明」の文字。ネタになると踏んだジャグーは、「PK」と呼ばれるその男を取材することに。「この男はいったい何者?なぜ神様を捜しているの?」しかし、彼女がPKから聞いた話は、にわかには信じられないものだった。驚くほど世間の常識が一切通用しないPKの純粋な問いかけは、やがて大きな論争を巻き起こし始める―。

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おお。上手いことネタバレを避けて、サラッと書いてるなあ。
私も、出来るだけ頑張って、ネタバレは避けようと思います。

物語は、インドの砂漠にUFOが着陸し、
全裸の男性を残して飛び立って行く所から始まります。

全裸の男性がいきなり出現する辺り、ちょっと元祖ターミネーター風です。

夫と私は、今までのSF映画では、UFOが着陸するのはいつも
アメリカである事に、常々不満を持っておりました。

世界はこんなに広いのに、何故、いつもエイリアンはアメリカを選ぶのか?
これは、ハリウッドの陰謀に違いないと、常々二人で文句を言っていたのです。

今回、UFOがインドの砂漠に着陸したことで、
私たち夫婦の溜飲が下がりました。

さて、その全裸の男性、首に大きなエメラルドのような石がついた
ネックレスをつけているのですが、右も左も分からない状態で、
初めて出会った人間(インド人男性)に助けを求めようとします。

すると、なんと、そのインド人男性、
全裸の男性が首に掛けていたネックレスを奪い取り、
自分が持っていた大きなラジカセを彼に押し付けて逃げていくではありませんか!

さすがインド!なめたらアカン!

だから、今まで他のエイリアンは、アメリカに行ってたんやなあ。
と、これまた夫と二人で納得して、初めの5分くらいですでに
二人で清々しい気分にさせてもらいました。

ツカミはOKです。

そこから場面は一転し、ジャグーの留学時代のエピソードがはじまるのですが、
私たちはさっきのエイリアンが気になって、
もう、気が気じゃありませんでした。

そんなこんなでしばらく観てたら、やっとさっきのエイリアンが再登場して
それが、アーミル・カーン扮するPKです。

某Amamz○n のストーリー紹介文品説明にあるキーワード、

「神さまが行方不明」

そしてそこから起こる「大論争」。

この映画、コメディという形式を通じて、
世の中の様々な宗教に対して疑問を投げかけた作品です。

インドで、よくこんな映画作ったなあ。

と、感心してしまいました。

なぜ、「インドで」かと言いますと、
インドは、確かに民主主義国ではありますが、
西欧みたいに宗教に関してオープンではないというイメージがあったので。

このような、宗教をテーマにしたコメディを発表するっていうのは、
結構ハードルが高いと思うのです。

アメリカなんて、先進国ですが宗教に関しては保守的だし、

日本みたいなほぼ無宗教な国か、西欧のように成熟した国でないと
難しいのではないかと思うのですよ。

ちなみに、気になってWiki ってみたところ、
アーミル・カーンさん自身はイスラム教徒なのですね。

この映画を観て、無神論者なのかと思ってしまいました。
それくらい、遠慮なく宗教批判しているコメディです。

さらに気になってWikiってみたところ、
アーミル・カーンさん、1965年生まれ(現在53歳)なのですね。

作品によって年齢の印象が全然異なるので、年齢不詳やなあ、
と思っていたのですが、まあ、53歳と言われれば、そうかも。

役作りをしっかりされるので、年齢不詳になってるようですが、
とても良い役者さんだと思います。

そして、この作品「PK」。

インド映画らしくエンターテイメント要素もたくさん入ってるし、
その一方で、遠慮ない宗教批判がチクチク痛くて、
名作だと思います。




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