群ようこさんの「れんげ荘」の続編、「働かないの」を再読しました。
「れんげ荘」は、かなり長期間トイレが指定席だった為、
何度も何度も読み返しているのですが、本作は久々の再読です。
以下は私の独断と偏見によるあらすじです。
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「れんげ荘」から3年。
主人公のキョウコは、まだれんげ荘で貯金生活を送っています。
若干退屈してきたのか、何か夢中になれる事がないかと考えていた時に、
ふと立ち寄ったカフェで、刺繍教室の帰り道にお茶をしている
ご婦人方のグループを見かけます。
彼女達が見せ合っている作品の美しさに魅せられ、
キョウコも刺繍をはじめるのですが…。
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私もセミリタイア生活を始めてそろそろ半年と少しが過ぎました。
仕事に行かないで家にいると、色々な葛藤があります。
やりたいことが一杯あってセミリタイアしたんだから、
どんどん色々やらなくちゃ、と張りきりすぎて疲れたり。
どうにもこうにも、何もやる気がおきなくて、ダラダラしてたら、
せっかくセミリタイアして得た時間なのに
ダラダラ過ごすなんてもったいない、と罪悪感を覚えたり。
れんげ荘シリーズで描写されている、キョウコの心理状態が
とても良くわかるのです。
ちょっとネタバレになるかもしれませんが、
終盤に下記のような一節があります。
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キョウコはほどほど、ほどほどと自分にいい聞かせ、あともうちょっとやろうかなというところでやめておいた。
そうすると不思議なことに、自分のふがいなさについて考えないようになった。まだできるのにその手前でやめておくと、がんばったのに結果はこれ?と自己嫌悪に陥らなくなったのだ。
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以前この本を読んだ時には、すっと流してしまった一節なのですが、
今の自分の状態で、この本を再読してこの一節に行き当たった時、
目からうろこが落ちたような気がしたのです。
そうなんですよ。
私もキョウコさん同様、ゆっくりやりたい事だけやるという生活に
罪悪感を感じてしまい、とにかく何かを一生懸命やろうとして、
やっても結果が出ない自分のふがいなさに自己嫌悪に陥っていたのです。
そうですよね。
ほどほどにやれば良いんです。
そうすれば、結果が出なくても自己嫌悪に陥らなくてすむし、
取り掛かるのが億劫になる事もない。
ほどほどにやるんだから、気楽に取り掛かって、飽きたら他の事をやればよい。
なんか、スッキリしました。
群ようこさん、ありがとうございます!
これからは、何事も頑張りすぎず、ほどほどにやって
楽しく暮らせるようになりたい。
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