最近、アマゾンでキンドル本として購入した本です。
キンドル(電子書籍)、良いですね。
本好きの人間の一番の悩みは、本の保管場所だと思うんです。
本が好きだから一杯買って読んで、なまじ本好きなものだから、
一度読んだ本を捨てるのも忍びない。
だから、家の本棚が一杯になってしまって、一般庶民の私としては、
本のために大きな家に引っ越すわけにもいかないし、
どうしたら良いか途方にくれてしまうのです。
そんな私は、昔は図書館の常連でした。
図書館に行くと興奮します。
図書館の本は自分の物ではないけれど、
本屋さんの本とも違います。
本屋さんの本は、買わないで立ち読みしたら本屋さんに嫌がられるし、
売れちゃったらその本は、購入した人のものになってします。
でも、図書館の本は、自分のものではないけれど、読みたかったら
いくらでも読んでもよいし、借りることもできるし、
誰かが借りてても、いつかは返ってきて自分が借りることができる。
つまり図書館の本は、自分が所有はしていないけれども、
自分が読む事ができる本なのです。図書館がその本を持っている限り。
そう思ってあの図書館に所蔵されている大量の本をみると、
とてつもない幸福感を感じるのです。
キンドル(電子書籍)は、そういう意味では図書館の本とは
ぜんぜん違うのですが、こちらも、本の保管場所という問題は解決してくれました。
なので今後は、キンドル(電子書籍)を購入する機会が増えそうです。
さてさて、話がそれまくっています。
表題の本について。
図書館好きの私、図書館通いを始める前は小学校の図書室通いをしておりました。
というわけで、図書館だけでなく、図書室も好きです。
なので、こちらの本は、「ジャケ買い」ならぬ、「タイトル買い」です。
(ちなみに私は、本の「ジャケ買い」もよくやります)
さてさてこの本、文学と不倫のお話です。
文学と不倫って、なんか、切り離せない関係にありますよねえ。
というか、いわゆる不適切な男女の関係を不倫と呼ぶことによって
文学にしてしまったというか。
-- Amazon の紹介文 --
主人公は、清く正しい青春をバレーボールに捧げてきた、その名も清(きよ)。あることがきっかけで、夢をあきらめて教師になるべく、海の見える中学校に赴
任する(教員採用試験に受かっておらず、臨時雇いではあるが)。そこで、思いがけず文芸部の顧問となった清に訪れた変化とは……。「卵の緒」で坊っちゃん
文学賞を受賞した瀬尾まいこの、デビュー第2作。大幅にファンを増やした評判作の、待望の文庫化。単行本未収録の幻の短篇「雲行き」も収録。
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自分の青春時代の記憶もまだ新しい、新卒の教師(教員採用試験に受かっていないから、教師見習い?)の心の成長物語です。
大学を卒業したばかりの、まだ23・4歳そこらの女性が社会に出て教師となり、それも自分とそう年齢の違わない高校生を指導することになる。プライベートも若干問題あり。
そんな中で、疲れ気味の主人公が赴任先の(結構)田舎な風景に癒され、指導すべき対象である生徒からいろいろと学んだりして、ゆるやかに成長していく。
ゆるゆるとしたストーリー。
文学、とまでは行かなくても、読書(本を読むということ)について考えさせられる。
そして不倫についても。
この物語には、不倫要素は必要だったのだとは思うけど、
あまり、不倫を美化するのは、賛成できないとも思った。